マインドセットってなに?
マインドセットという言葉を聞いたことはあっても実際どういった事なのでしょうか。考え方や捉え方の違いによって、その後の結果が大きく変わってしまいます。成功に導くのも自分。失敗に導くのも自分です。
アスリートや、学生にも有効なマインドセット。
2人のアスリートの例
片方は身体能力が高く将来有望視された学生A。もう一方は身体のポテンシャルが低いが、そのスポーツが大好きな学生B
A:いつも不安で結果ばかり気にしている。
B:上手くなりたい、必ずAに追いついて、いつか彼とプレーをしたい。
二人の練習時、考えていることは・・・
A:失敗したらどうしよう。失敗するかも。
B:俺は必ずできる。そして将来注目を浴びる
そして結果は・・・
成功することばかり考えていたBが選手になりその後、大活躍する事となっていった。
入学直後の大学生の例
とある大学で、学力向上の補習を行います。参加しますか?と尋ねた。その時の学生達のマインドを調べた。
Aグループは見送る。
Bグループは参加する。
そして次に、あなたの知的能力は決まっていると思いますか?と尋ねた。
Aグループは決まっている
Bグループは変える事ができる
と答えた。
これらは
変化する事ができないと考える硬直マインドと
自分は変わる事ができると考える成長マインドの違いです。
自分に降り掛かってくる事象は同じでも考え方ひとつで、自ずと行動が変わってくる。招く結果が180度変わってきます。
選択と戦略を誉める
人の成功は能力で決まるわけではありません。
あなたは子供を育てる時、褒めて育てると聞いたことがありませんか?
例えば子供が100点を取って帰ってきたとします。
A:よくできたね。頭がいいね!
B:よくできたね。頑張ったんだね!
あなたはどちらで誉めたら良いと思いますか?
Aは能力を誉めています。Bは努力したことを誉めています。その後の研究結果でAの方はその後の知能が下がり、Bの生徒は知能が上がったという報告がありました。
人は生きていく上で多くの選択を強いられます。どちらを選択するかはマインドによって決まります。
例えば「僕の能力はこれくらいだ」と決めてそこでやめてしまう人はそこで成長は止まりますが、「僕の能力はこんなもんじゃない」と思い込む人は行動の選択も変りますし、戦略も変わっていきます。
そして、それを行動できた人に対して誉めるべきは、その人が努力したことであって、才能では無いのです。勿論生まれながらにして能力に長けた人はいますし、必ずしも努力が報われるとは言いません。
ここで、ある有名なサッカー選手を紹介します。彼は身体的に能力が長けていた訳ではなく、むしろ小柄でサッカーには不向きでした。しかしながら誰もが知る超一流プレーヤーとなる訳です。彼に何故そんなに上手にプレーできるのですか?と尋ねると、
「努力すれば報われる?そうじゃないだろ!報われるまで努力するんだ!」
この言葉を言い放った選手。それはリオネル・メッシ。アルゼンチンのサッカー選手です。そこには自分の能力の事は一切触れていません。ただ自分を信じて成功する事を見据えて努力してきた結果だという事です。
成功するための選択、成功するための戦略を考えていこう
失敗が成功へのカギ
ゲームをするにしても、工作をするにしても、未経験のものは特に失敗はつきものです。もしも成功したとしてもそれは、たまたま。もう一度同じ事が出来るとは限りません。しかし、失敗をすれば人は学習します。そして失敗しないように行動するのです。失敗の回数を重ねた分、それは多くの経験となって、より成功へと近づいていきます。
ある有名講師が経営者の集まるセミナーで毎回こんな質問をしたそうです。
「あなたはいくつ会社を潰しましたか?」
そしてその中で一番多く(5社以上)潰した人に、今度は
「ではあなたの今の会社は10億は稼いでいるでしょ?」
答えはYES。ほぼ同じ答えが返ってくるそうです。その人の能力が優れている事や、頭が良いということではありません。みんな失敗した事から学んで次に活かすことができたからだそうです。失敗をプラスに捉えて成長できたとマインドセットできているからです。
物事には失敗はありません。あるのは全て結果であり、その結果を経験できたこと全てに価値があります。その価値を活かすも殺すもその人次第です。次に取る行動によって結果が変わってきます。
行動を起こすのはマインドです。そして行動し続けることによってそれはやがて習慣化していきます。
マインドも同じです。成長マインド。即ち、良いイメージを常に思い描くクセを付けること。それが習慣です。
人は飽きてしまい、サボる生き物です。習慣化するまで常に意識して良いイメージを妄想し続けてください。
人は必ず成功します。もしも成功しないのであれば、成功しないとマインドセットしているからです。自分を信じてください。
やればできます。
言葉の大切さ
言葉はその人を形成します。人生を変えてしまう程言葉には力があります。そして発する言葉は物事を具現化していきます。いつもマイナスの事ばかり口にしていると、マイナスな事に注目してしまいます。
「これは無理でしょ」「失敗したらどうしよう」
たとえ口にしなくていなくても、思考しただけでダメです。増して部下や後輩に
「お前じゃ無理だよ」「やめときな」
とアドバイスしたことありませんか?勿論悪気があって口にしたつもりは無いと思います。客観的にあなたの基準から見てアドバイスをしたのだと思います。しかしそれはあくまでも、あなたの基準、あなたの価値観であり、相手の基準や価値観ではありません。あなたには失敗と感じても、相手は貴重な体験と捉えるかもしれません。体験に失敗はありません。どれも貴重な経験です。経験は人を育てます。経験から人は次の行動を考えます。失敗をすれば、次に失敗しないためにはどのようにすれば良いのか。成功していたのなら、また成功体験をしたい、もっと大きな成功をしたい。楽しかったのなら、他に楽しい事無いかなと行動にうつします。 一方危ないから行動を見送った方は確実に失敗はしません。でもそこから先に進む事もありません。せいぜい現状維持です。現状維持では新しい発見はありません。万物この世のものは必ず劣化していきます。劣化はスピードに違いはありますが降っていく一方です。だから現状維持のつもりでも、向上していくマインドがないと劣化していってしまいます。
ここまで述べたように言葉というのはその人の思考が生み出すものです。
いつも成功する事ばかり考えている人は、そこに行き着くためには、「今、自分には何が足らないか?」「何を準備すれば良いか」を考えます。「失敗したら」とか「もしもダメだった時は」なんて考えていません。
成長できない人はチャレンジする前にアレコレ考えます。成功する事よりも失敗する事を考えます。もしも失敗したら準備した事が無駄になってしまうからと諦めて、成功するための準備をしません。結果、前進も成長もありません。
あなた自身の幸福とは?
あなたの夢や、将来どのようになりたいですか?と聞かれると多く返ってくる答えは
「南国の島でのんびりと暮らしたい」や、「億稼いで、欲しい物を我慢せずに買えるようになりたい」など色々妄想が膨らんでくることと思います。妄想は巡らせるだけでもとってもワクワクするものです。ではここで一度、幸福という事について改めて一緒に考えて行きたいと思います。
例えば、数学と科学、論理を愛したバートランド・ラッセルは、柄にもなく、彼が素通りしても問題ない「愛」のようなものにまで関心を示し、「幸せは本能的な愛の感情に身を任せることで見つかる」と説き、蓄えたヒゲが有名な“ニヒリスト”のニーチェに言わせれば、幸せとは環境に左右されることなく、個人がコントロールできるもの。ニーチェは、力(または力の欠如)が個人の人生経験に及ぼす影響についてたびたび執筆した、「人は抵抗することで主体性を取り戻すことができる。その自我の意識が幸福につながる」と説きました。そして、誰もが一度は耳にした事があるであろう偉大な哲学者ソクラテスは「幸福とは報酬や賞賛から得るものではなく、個人が自分自身に与える内部的な成功から得られるものだった」と説いている。 なるほど・・・。どれも正解のような不正解のような、あまりにも達観し過ぎていて、もう現実社会と非現実社会の境を彷徨っているのではないか?とさえ思ってしまうのは僕だけでしょうか?もっとシンプルに考えていこうではありませんか。僕たちは歴史に残る偉人でもなければ、世紀の大発見をするような大天才じゃありません。もしもそんな偉大な人であれば、こんな所でこの文章に出会うこともないでしょうから(笑)。
バートランド・ラッセル
フリードリヒ・ニーチェ
ソクラテス
偉人でなくても誰しも幸せだなぁと感じる事はあるはずです。そして、それを感じるタイミングが重要なのではないか?そして、それがどれくらい維持出来ていられるのかが重要だ!というのです。今回は大金持ちになった時に着目して考えてみましょう。 例えばあなたは今の年収に満足していません。だからこそ、もっと増やしたいと思うわけです。そして例えば今、その願いが叶ったとします。今はどんな方法かは置いておきます。宝くじでも株でも、なんでも良いです。さて、大金が手に入りました。好きな物が買えます。好きな食べ物、車、旅行、様々な事ができるようになります。幸せですね。さぁ、ここで尋ねます。あなたの人生のゴールはここですか?あなたはここで満足しましたか?昔のアニメのセリフであったように「我が生涯に一片の悔いなし!」と言ってその場で命が途絶えても後悔しないですか?何が言いたいかと言うと、方法や手段、目的といった落とし穴に陥ってしまう事があると言う事です。お金を儲けることが悪いといっている訳ではありません。お金を手に入れることは、現代社会に於いて幸せになる為にはとっても重要な要素だと思います。ただそれはあくまでも手段であって目的ではないと言う事です。あくまでも途中経過に過ぎないのです。おそらく、大金を得た人の多くは、もっと増やしたいと思うでしょう。そしてそれが原動力となっていく訳です。そうして目標ができた人は更にアクティブに動き回るようになります。目標を達成するために、考えたり、勉強したり、様々な努力をします。

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